
低金利時代では、銀行にお金を預けても全く増やせません。
自分で資産運用を行い、将来や老後の資産を増やすのがもはや常識となってきています。
中でも、投資信託で長期に分散して積み立てることがローリスクで堅実な方法です。
とはいえ、

どの投資信託を、どんな風に買えば良いの?
と銘柄選びから悩んでしまう人も多いと思います。
資産運用では、銘柄選びと資産配分が成功のカギです。
でも、投資信託の種類も多く、初心者はどの銘柄をどのように買えば良いのか全然わからないですよね。
そんな悩みを解決してくれる投資サービスが『ロボアドバイザー』です!
この記事では、ロボアドバイザーを比較し、初心者でも始めやすい3つのサービスを紹介します!
ポイント
- ロボアドバイザーが何なのかがわかる!
- ロボアドバイザーをを利用するメリット・デメリットがわかる!
- オススメのロボアドバイザーがわかる!
記事を読み終えると、予算に応じた投資対象に最適なロボアドバイザーがわかります。
サクッの読めるので、ぜひご一読ください!
目次
ロボアドバイザーってそもそも何?
ロボアドバイザーとは、コンピューターが人口知能(AI)を使って、投資家の資産状況やリスク許容度などの要望から最適な資産運用を提案してくれたり、実際に運用までしてくれる便利なサービスです。
ロボアドバイザーの投資対象は投資信託やETF(上場投資信託)で、個別株には投資しません。

ETFは、証券コードがついた個別株と同様に株式市場で取引される投資信託です。
ロボアドバイザーには、「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類のサービス形態があり、下記の違いがあります。
■アドバイス型
ロボアドバイザーが投資家の投資目的やリスク許容度を診断し、ポートフォリオ(投資信託の組み合わせ)の構成をアドバイスしてくれます。投資家は、アドバイスを参考に自分で投資信託を購入します。
■投資一任型
アドバイス型の機能に加えて、投資信託の売買からリバランスなどの資産運用管理を全部ロボアドバイザーが行います。
ロボアドバイザーは、すでに大手金融機関を含め10社以上がサービスを展開しており、進化と発展が続いています。
資産運用の初心者やほったらかし投資をしたい人には、「投資一任型」がオススメです。

小人の靴屋じゃないですけど、AIが代わりに資産運用してくれるなんて、テクノロジーの進化はスゴイですよね!
ロボアドバイザーを利用するデメリット
まず、ロボアドバイザーを利用するデメリットをチェックしましょう。
ロボアドバイザーのデメリットは、ほったらかしの資産運用で特徴が同じ投資信託と比較したものです。
- 投資信託に比べて手数料が高い
- 運用実績が少ない
【1】投資信託に比べて手数料が高い
ロボアドバイザーと投資信託での資産運用ではともに手数料がかかります。
証券会社や商品で違いはありますが、多くの場合、ロボアドバイザーには「信託報酬」が、投資信託には「購入手数料+信託報酬」がかかります。
最近は投資信託の購入手数料無料化が進んでいるので、「信託報酬」で比較すると、ロボアドバイザーの方が投資信託よりもややコスト高です。
投資信託は年率0.3%前後、ロボアドは年率1%前後が主流となっています。
ただし、ロボアドバイザーの中にも松井証券の『投信工房』のように、手数料が0.4%を切るものもあるので、今後の価格競争次第で、同水準まで下がることも考えられます。
【2】運用実績が少ない
ロボアドバイザーと投資信託の最大の違いは、運用実績です。
ロボアドバイザーはサービス開始からまだ日が浅いので、いくら優秀なAIだとしても、将来的な運用成績は未知数です。
ですが、テクノロジーの進化と実際の市場における運用実績の積み上げにより、ロボアドバイザーへの期待は今後ますます高まっていくのではないかと思います。

少額ずつを分散して投資していくのがオススメ!
ロボ・アドバイザーを利用するメリット
逆に、ロボ・アドバイザーを利用するメリットを「投資一任型」をベースに解説します。
- 手軽に始められる
- 投資の知識なしでも世界水準の投資ができる
- 少額から自動積立できる
- ほったらかし投資ができる
- 運用状況がスマホで簡単にチェックできる
【1】手軽に始められる
すでにロボ・アドバイザーを運営している証券会社の口座をお持ちなら、サービスを追加するだけで始められますし、口座がなくても簡単に口座開設できるサービスもあります。
中でも特に簡単なのが、WealthNavi(ウェルスナビ)です。
実際に僕も利用してますが、わずか数分の操作で口座開設できました。
開設方法は下記の通りです。
step
1無料診断する
WealthNaviのサイトのトップページにある『無料診断』をクリックします。
すると、下記の6つの質問がされるので、回答します。
- 現在、何歳ですか?
- 年収はおおよそいくらですか?
- 金融資産はおおよそいくらですか?
- 毎月の積立額は?
- 資産運用の目的は?
- 株価が1カ月で20%下落したら?
回答をもとにAIが将来予想やポートフォリオなどの試算結果が表示されます。
最初は100万円投資の結果が出ますが、『詳細設定』で金額調整をすると、希望投資金額の結果が確認できます。

最初に資産がどのように増えていくのかがグラフや数値で示されるので、わかりやすいですよね。
step
2口座開設する
診断結果に問題がなければ、口座開設を行います。
事前に下記のものを用意しておくと、後がスムーズです。
用意するもの
- マイナンバーカードまたは通知カード+運転免許証
- ログイン用のメールアドレス
- 出金時振込先銀行口座番号
必要事項の入力と必要書類のアップロードをしたら、会社からの簡易書留の送付を待ちます。(最短2営業日)
簡易書留が到着したら、ログイン後、無料診断と同様の質問に回答します。
後は10万円以上の入金を行えば、資産運用が開始されます!

どのロボアドでも無料診断ができるので、口座開設前にロボアドがどんなものなのかを体験すると良いと思います。
【2】投資の知識なしでも世界水準の投資ができる
通常、投資信託をする場合、ファンドの目論見書を読んだり、アセットアロケーションを考えてリスク分散するなど、多少なりとも投資の知識を必要とします。
ですが、ロボ・アドバイザーを利用すると、全部AIが代行してくれるので、投資家に知識がなくても良いのです。
さらに、AIの思考は金融のプロが利用する理論がベースなので、世界水準の金融アルゴリズムを使った投資ができます。

AIは感情がない分、市場の動向に惑わされることはないので、安定した資産運用が期待できますね。
【3】少額から自動積立できる
ロボ・アドバイザーは、長期の分散投資に効果があるので、積立投資に適しています。
そのため、一部には少額の自動積立に対応したサービスもあります。
僕が利用しているWealthNaviも、自動積立に対応しており、初回入金こそ10万円かかりますが、自動積立は、最低1万円から始められます。
一方、松井証券の『投信工房』では、最低100円から自動積立が可能なので、ほとんど投資信託と同じ水準です。


ただ、残念ながらNISAやiDeCoには対応してないので、ロボアドバイザーは別口座になっちゃいます…
【4】ほったらかし投資ができる
『投資一任型』で自動積立を行えば、投資信託の売買やポートフォリオのリバランスなど、資産運用に関することは全てロボ・アドバイザーにお任せなので、投資家はほったらかしでお金が増えるのを期待して待つだけです。

もし相場が下がったとしても、人の感情を入れずに投資を続けることが大事!
【5】運用状況がスマホで簡単にチェックできる
いくらほったらかしにできるとは言っても、たまには資産運用の進捗を確認することも大切です。
ロボ・アドバイザーには、スマホ専用アプリが用意されている場合が多く、資産運用の状況がグラフや数字で簡単にチェックできるようになっています。
ロボアドバイザーのオススメ3選
それでは、おすすめのロボアドバイザーを3つ紹介します!
いずれも、資産運用の初心者向きな『投資一任型』のサービスです。
サービス名 | WealthNavi | 投信工房 | 楽ラップ |
運営会社 | ウェルスナビ | 松井証券 | 楽天証券 |
投資対象 | 海外ETF | インデックス投資信託 | インデックス投資信託 |
自動リバランス | 〇 | 〇 | 〇 |
自動積立 | 〇 | 〇 | 〇 |
手数料 | 1%+ETF信託報酬 | 0.34% | 1%未満 |
最低投資金額 | 10万円 | 100円 | 10万円 |

引用:WealthNavi
2015年に設立されたロボアド専門会社が運営するサービスです。
投資家のリスク許容度から、米国のETF(上場投資信託)から銘柄選定し、最適なポートフォリオを構築します。
資産は効率的に殖やすことを目的に、米ドル建てで行われます。
WealthNavi の魅力は、米国の投資信託で資産運用できることと、利用者数と預かり資産が多い安心感です。
前述の通り、米国のETFが投資先になるので、知識がなくても人気の米国株の投資ができるのはWealthNavi 独自の強みです。
また、運用が開始されてから、わずか数年で運用者数15万人を達成し、2020年1月現在で預かり資産は2000億円超でロボアドNo.1となっており、評価も高く安心感があります。
さらに、提携パートナーも拡大中で、証券会社、銀行、航空会社と提携したサービスを展開しており、運用コストの割引やマイルなどのポイント付与といった、投資を通じて様々な特典を得られる楽しみも増えています。
初期投資金額は10万円で、1万円から自動積立設定ができます。
運用コストは『年率1%+ETF信託報酬』なので、他のサービスと比べると若干高めですが、今のところ運用パフォーマンスは順調なので、今後も期待できると思います。

引用:WealthNavi

僕は『WealthNavi』でロボアド投資をしています!
【2】投信工房

引用:松井証券

創業100年の歴史を誇る、老舗の証券会社・松井証券が提供するロボアドバイザーです。
投資家のリスク許容度から、松井証券が取り扱う国内のインデックス型投資信託から銘柄を選定し、最適なポートフォリオを構築します。
『投信工房』の魅力は、100円から投資できる手軽さと、年率0.34%という運用コストの低さです。
初期費用の安さ、運用コストの低さは投資信託とほぼ同じ水準で、ロボアドバイザーの中では最安です。
運用パフォーマンスは投資信託次第ではありますが、インデックスファンドでの分散投資になるので、長期に渡り投資を続ければ、損をするリスクは極めて低いと思われます。
また、松井証券には独自のポイントプログラムがあり、対象の投資信託の月平均保有金額に応じてポイントが付与されます。
貯まったポイントは、商品との交換や投資信託の積立に使えて、こちらも楽しみながら投資できる環境が用意されています。
【3】楽ラップ

引用:楽天証券
人気ECサイト楽天のグループ会社である楽天証券が提供するロボアドバイザーです。
投資家のリスク許容度から、楽天証券が取り扱う国内のインデックス型投資信託から銘柄を選定し、最適なポートフォリオを構築します。
『楽ラップ』の魅力は、運用の手堅さです。
『楽ラップ』には、独自の下落ショック軽減機能(TVT機能)があります。
この機能は、相場の急落時に自動で安全資産の配分を増やして、資産全体の値動きのブレを軽減させ、相場の落ち着きに従って、配分を戻す働きをします。
相場が乱高下した場合には、資産増加の初動が遅れるなどのデメリットもありますが、手堅く運用する上では有効な機能です。
『楽ラップ』の初期投資金額は10万円で、1万円から自動積立ができます。
運用コストは年率1%未満で、ロボアドバイザーの中では平均的です。
楽天といえば、サービスの利用で楽天スーパーポイントがもらえる印象が強いですが、残念ながら『楽ラップ』を利用するだけではポイントはもらえません。
ただし、ポイントがもらえる利用開始キャンペーンが定期的に行われているので、キャンペーンのタイミングに合わせると、お得に始められます。
まとめ:まずは少額から始めてみよう
- ロボアドは、AIが最適な資産運用をサポートしてくれるサービス!
- ロボアドは、ほったらかし投資ができる『投資一任型』がオススメ!
- ロボアドの手数料は高めだが、運用成績も順調で期待値も高い!
- 『WealthNavi』/『投信工房
』/『楽ラップ』あたりがオススメ!
この記事では、ロボアドバイザーを比較し、初心者でも始めやすい3つのサービスを紹介しました。
『フィンテック』と呼ばれる、テクノロジーを駆使した金融サービスは、かつては一部の富裕層や機関投資家だけが受けられるものでした。
それが今では、個人投資家がお小遣いを貯める感覚で気軽に利用できるまでにサービス利用の敷居が低くなっています。
これは、資産運用がこれからという人たちにとって、とても大きい追い風なのではないでしょうか?
ぜひ、この風に乗って、効率的で堅実な資産運用を始めましょう。
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!