・本を読みたいけど、読書時間が取れない
・効率良く学習できる方法を知りたい
・速読を学んだけど、効果を感じなかった
そんなお悩みには、コチラの本が助けになるかもしれません。
『死ぬほど読めて忘れない 高速読書/上岡 正明・著』です。
本書では、「脳科学から生まれた、スピードと記憶定着の両方を実現する読書術」が学べます。
僕も「〇〇式」とか「フォトリーディング」とかの速読術で挫折したクチで、普通の人でも理解して実践できる読書方法を学べる本を探していたところ、本書に出逢いました。
速読本の表紙に書かれたアオリ文はほとんど同じですが、本書は「脳科学」という根拠があるので、「これなら」と思ったのが購入の決め手です。
著者の上岡 正明氏の経歴を紹介します。
- 1975年生まれ
- 放送作家を経て、27歳でマーケティングコンサル会社を設立
- ビジネススキル向上のために始めた従来の速読術の効果に疑問を抱き、脳科学的なアプローチから「高速読書」を考案・実践
- 読書で得た知識とスキルをビジネスに昇華し、20年以上に渡って200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントやPRを成功に導く
- セミナー多数実施、投資家として3億の資産形成、ビジネス書からドラマ脚本まで文筆活動も活発
- 現在は、日本脳科学認知心理協会理事や自身の会社の社長業、大学の客員講師として活躍中
本書の概要
本書は、読書で人生を豊かにしたい人向けに書かれた読書術の実践本です。
本書で解説している「高速読書」は、脳科学で明らかになっている
- 分散効果
- エピソード記憶
- アウトプット
を駆使した、1冊を30分で3回読む読書術となっています。
高速読書では、速読ほどのスピードは求めず、記憶への定着度を重視しており、本から得た知識やスキルを仕事や生活で実践することを目的としています。
高速読書を学ぶと次のような5つのメリットがあります。
- 「読んだ気」にならず、高速で内容をインプットできる
- 脳科学を根拠とする方法なので、誰でも読んだら内容を忘れない
- インプットした情報を仕事や生活でアウトプットできる
- レッスン・トレーニング不要で本書読了後すぐに実践できる
- 人生が豊かになるサイクルが生まれる
本書の感想
高速読書は、誰でも取り組める、やって損はない速読術だと思いました。
よくある速読術では、速読するための眼筋や視野拡大などのトレーニングが必要で、途中から本を読むではなく、速読をすることが目的になりがちでした。
しかし、高速読書は、速く読むためのテクニックが少しは必要なものの、記憶するためのアクションと成長するためのアウトプットまでがワンセットとなっているので、読んでいる本に対してブレずに向き合うことができます。
ただし、高速読書は「本を汚す」のが基本なので、図書館で借りた本には使えませんし、電子書籍も使いづらさがあります。
また、速読術全般に言えることですが、小説にも向かない読書術です。(テクニックの一部は使えますが)
一方、ビジネス本・教養本・学習本などには無類の効果を発揮するのではないかとワクワクさせられました。
詳細は本書をチェックしていただくとして、高速読書に魅力を感じるのは、きっと僕だけではないと思います。
本書からの学び
僕が本書から学んだことは、「読書の成果はアウトプット」ということです。
恥ずかしながら、僕は今まで「読んで終わり」にすることが多く、読んだ結果をきちんと積み上げてはいませんでした。
今思えば、とんでもなくもったいないことをしていたと思います。
本書は、高速読書の最終目的を「先人の思考回路を手に入れる」としています。
読書を通じたアウトプットで成功者の思考回路のカタを作り、正しい思考回路で行動することが狙いです。
読書の目的を明確に書き出して、本のエッセンスを自分のために箇条書きで書いて、それを自分の脳とアクションで成果に転換していく。
転換するたびに成長すると思えば、面白くなって、どんどん継続します。
出典元:『死ぬほど読めて忘れない 高速読書』P.174
一方通行のインプットではダメで、アウトプットしながら成長へとつなげるサイクルが、人生を面白く豊かにするのだと思いました。
本書と合わせて読みたい本2選
本書と合わせて読むと、より面白いと思う本を2冊、紹介します。
知識を操る超読書術/DaiGo・著
メンタリストでお馴染みのDaiGo氏の読書術本です。
こちらも従来の速読術には懐疑的なスタンスで、解説している内容は「高速読書」と通ずる部分が多いです。
ただ、読書の仕方は個人的に「高速読書」が正面突破なのに対して「超読書術」は効率的な印象です。
「超読書術」はDaiGo氏お得意の論文や研究結果を根拠とした解説が面白いので、興味のある方はどうぞ。
メモの魔力/前田 裕二・著
スマホのライブ配信でお馴染みのSHOWROOM社長・前田 裕二氏の著書で、2019年で最も売れたビジネス書です。
こちらはメモによるアウトプット技術について学びがあります。
「高速読書」でもメモ術について書いてありますが、成功者同士の方法を比較してみるのも面白いと思います。
終わりに
今回は、『死ぬほど読めて忘れない 高速読書/上岡 正明・著』を紹介しました。
僕としてはかなりのヒットでした。
上岡 正明氏の本は初めてでしたが、本書の他にも、マーケティング本や投資本を書いているので、こちらも読んでみたいと思いました。
また面白い本があったら、紹介しますね!
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!