こんにちは。ワタカズ(@wata-kazu-no1)です。
これまで、資産運用においてやってはいけないことと持つべきマインドについて紹介しました。
では、いよいよ実際に資産運用を…!
…と気持ちがはやりそうですが、まずは投資戦略を考えることが重要です。
資産運用を続ける中で、投資戦略はくり返し見直すことになると思います。
何だか難しそう…こんなの誰でもできることじゃないよね?
いきなり専門的そうな漢字が並ぶと尻込みしてしまいますよね。
ですが、ご安心ください!
一言で言うと難しそうでも、中身を分解すれば、一つ一つは難しいことではありませんし、最初に型を作っておくと、今後の資産運用がラクになります。
この記事では、資産運用における投資戦略の考え方を紹介します。
ポイント
・現在の資産状況を把握する
・将来の目標を設定する
・現状から目標までの道筋を導き出す
サクッと読めて、堅実に資産を殖やす基礎がわかるので、ぜひご一読ください!
【1】現在の資産状況を把握する
何ごとも、最初の自分の立ち位置を知ることが肝心です。
まずは次の手順で資産状況を整理し、把握しましょう。
【手順1】全資産を洗い出す
【手順2】資産を種類別に分類する
【手順3】資産配分を計算する
【手順1】全資産を洗い出す
現在、資産を預けている銀行や証券会社の全口座の資産データを集めます。
資産データは、通帳や各種報告書、ウェブサイトから確認できます。
なお、株式は購入単価ではなく時価を、外貨建て資産は時価に為替レートをかけて計算します。
【手順 2】資産を種類別に分類する
集めた資産データを、次の手順で資産の種類別に振り分けます。
下記の手順では、最終的に6グループに分類されますが、あくまでも一例です。
自分で管理しやすければ、いくつでも構わないと思います。
【手順2-1】全資産を『金融資産/流動性資産/その他の資産』に分ける
金融資産:金融商品として購入済みの資産(株式、債券、定期預金など)
流動性資産:いつでも現金化可能な資産(普通預金残高、証券口座残高など)
その他資産:上記以外のもの(不動産、商品在庫など)
【手順2-2】金融資産を『株式型/債券型』に分ける
株式型:株価変動により元本が増減する資産
債券型:定期的に金利が得られ、満期で元本が戻ってくる資産
【手順2-3】『株式型/債券型』を、それぞれ『円建て/外貨建て』に分ける
円建て:日本株式、日本債券
外貨建て:外国株式、外国債券
振り分けた資産グループを図にすると、下図のようになります。
この資産グループの一つ一つをアセットクラスと言います。
アセット=Asset(資産)
クラス=Class(種類)
【手順3】資産配分を計算する
アセットクラスごとに、全資産に対する比率を計算します。
これで、現時点での自分の資産配分が完成です!
この資産配分をアセットアロケーションと言います。
アセット=Asset(資産)
アロケーション=Allocation(割り当て)
投資で最も重要なアセットアロケーション
資産運用でお金を殖やすためには、必ずリスクを取る必要があります。
ですが、リスクを取り過ぎて資産を失っては、元も子もありません。
なので、リスクの性質が異なる資産に分散投資して、リスクを減らすのです。
どのアセットクラスに、どのくらいリスクを持たせるのか。
投資では、自分にとって適切なバランスのアセットアロケーションを考えることが重要とされています。
投資資金の決め方
投資は余剰資金で行うのが良いと言われています。
余剰資金とは、全資産から防衛資金を差し引いた資金です。
防衛資金とは、手元に残すべきお金のことで、主に次のようなものがあります。
・当面の生活資金(最低でも月収3カ月分)
・10年以内に使う予定の資金(車、子供、旅行積立金など)
ムリをせずに、長く投資を継続できる金額を設定するのがポイントですね。
【2】将来の目標を設定する
資産運用の目的は、将来の自分の目標を達成することです。
自分の立ち位置がわかったら、次は目標を設定しましょう。
目標設定では、いつまでにいくらの資金を積み立てるのかを決めます。
老後資金の例だと「65歳までに2000万円」ですかね。
ただし、資産運用ではリスクもリターンもあるので、必ず目標を達成できる保証はありません。
ですが、目標設定には、資産運用を続ける上で次のようなメリットがあります。
・資産運用の具体的な進捗状況がわかる
・不要なリスクを避け、堅実に資産運用を進められる
・目標達成の意欲が増すので、投資と向き合う姿勢が変わる
そして、目標を設定することで、ようやく投資戦略を立てることができます。
目標は自分のためのものなので、見直しながら、常にベストを目指しましょう!
【3】現状から目標までの道筋を導き出す
投資戦略とは、現状から目標までの道筋を導き出すことです。
将来までにどれだけ資産を築けるのかをシミュレーションすることで、目標の実現性や目標達成のためにすべきことが見えてきます。
資産を作り上げる4つの要素
将来の資産金額は、次の4つの要素によって決まります。
・今持っている資産
・これから投資する資産
・運用期間
・運用利回り
資産は多ければ、期間は長ければ、それだけ資産を殖やすことができます。
ただし、利回りはバランスを注意する必要があります。
基本的にはリスクはリターンに比例するので、利回りで欲張ると、それだけ失敗するリスクも高くなってしますからです。
シミュレーションで投資戦略を決める
前述の4つの要素に、実際の数値を当てはめて、シミュレーションしましょう。
シミュレーションを行うには、金融電卓が便利です。
リンク先の電卓では、資金/積立額/期間から利回りが確認できます。
目標とシミュレーション結果を比較して、堅実に続けられる、現実的なプランとなるように調整しましょう。
まとめ
・最初に現在の資産を整理して、自分の立ち位置を知ろう
・資産運用を通じて達成したい、将来の目標を設定しよう
・現状から目標までの道筋を考えて、現実的な投資戦略を決めよう
この記事では、資産運用における投資戦略の考え方を紹介しました。
資産運用で目標を達成するまでには、長い道のりがあります。
道の途中では、良いことも悪いこともあり、やめたくなったり、寄り道したくなることもあるかもしれません。
ですが、目標達成までは、堅実に、着実に、淡々と進むことが近道です。
投資戦略は、そのようなメンタルで歩むための支えになってくれます。
この記事が、資産運用を続ける支えになれば幸いです!
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