どうも、ゲーム大好きワタカズ(@wata-kazu-no1 )です!
ハード・ジャンル・新旧を問わず、遊んだゲームをレビューします。
本記事のお題は 英雄伝説 黎の軌跡(くろのきせき) です!
ジャンル | ストーリーRPG |
対応機種 | PlayStation4 |
販売元 | 日本ファルコム |
開発元 | 日本ファルコム |
発売日(日本) | 2021年9月30日 |
対象年齢 | CERO C(15才以上のみ対象) |
個人的評価 | |
プレイ時間 | 70時間 |
雑感では、シリーズの良さは残しつつも、過去作とは一線を画すストーリー展開とアクション要素を追加した戦闘システムによって面白さが増した作品だと思いました。
長く続くシリーズですが、新章となる本作は、全体的な雰囲気がかなり変わった印象です。
シリーズ特有の魅力はそのままに、あらゆる面で直感的で遊びやすくなったと思います。
ここ数作は若干マンネリ気味でしたが、本作は新鮮な気持ちで楽しめました!
それでは 「【英雄伝説 黎の軌跡(くろのきせき)】は面白い?クリア後の評価と感想!」 をお送りします。
サクッと読めるので、次に遊ぶゲームの検討材料にどうぞ!
【英雄伝説 黎の軌跡】の基本情報
概要
本作は、2021年9月30日にPS4専用タイトルとして日本ファルコムから発売されたストーリー重視のRPGです。
英雄伝説 軌跡シリーズの4作目で、シリーズ後半の始まりとなる作品とされています。
物語の舞台はゼムリア大陸の巨大国家・カルバード共和国。
非合法スレスレのトラブルシューター・裏解決屋の主人公・ヴァンを中心に、様々な人物や勢力が絡み合う緻密なストーリーが展開します。
また、本作ではグラフィック表現や戦闘システムにも大きく手を加えられ、ストーリー以外も強化されている点にも注目です。
シリーズが初めての人もファンの人も、あらゆる人が違いを感じられる作品になっています。
ストーリー
エレボニア帝国からの戦争賠償金による好景気、大量の移民流入による情勢不安定化、新大統領による政治改革…カルバード共和国は激動の時代を迎えていた。
時代のうねりは様々なトラブルを生み出し、またそれを解決する者・裏解決屋を生み出した。
真っ当なものから非合法スレスレのものまで、己の流儀に従い、あらゆる依頼を受ける裏解決屋。
共和国の首都・イーディスの旧市街にある「アークライド解決事務所」もそんな裏解決屋の一つである。
七陽暦1208年。
事務所のドアをノックする少女と裏解決屋の青年との出会いが、共和国全土を揺るがす新たな「軌跡(ものがたり)」の始まりとなる。
【英雄伝説 黎の軌跡】の良かった点
緻密なストーリー
ストーリーRPGと銘打つだけあって、やはり最大の魅力は緻密に描かれたストーリーです。
新章第1作ということもあり、物語背景や人物紹介のエピソードが多いものの、本作だけで1つの作品として成立していたのは良かったと思います。
ストーリー展開も、過去作にはないやりきれなさや血なまぐささが際立ち、緊張感のある物語を楽しめました。
また、ストーリー上の選択肢として、裏解決屋の立場を利用したギミックである「L.G.C.アライメント」も面白かったです。
本作では、たびたびプレイヤーに対して問題への対処方法の選択を求めてきます。
例えば、事件の犯人の身柄を警察と自警団のどちらに渡すのか、はたまた被害者と和解させるのかといった内容です。
その選択結果に応じて、LOW・GRAY・CHAOSの属性値が変化し、ストーリー上の共闘勢力や敵対勢力にも影響したりします。
ストーリーの大筋は変わりませんが、繰り返し遊べる要素があるのも良い点だと思いました。
直感的に気持ちよい戦闘システム
個人的に、過去作から面白さが増したポイントは、戦闘システムだと思います。
本作から、フィールド上で敵と直接戦う「フィールドバトル」と、フィールドバトルからワンボタンでシームレスに移行する「コマンドバトル」の2段階の戦闘システムへ変更となりました。
フィールドバトルは、敵への攻撃力や守備力が弱い反面、敵をバッサバッサと倒せるスピード感と爽快感が得られます。
一方、コマンドバトルは、攻撃力や守備力の強化、必殺技・魔法・仲間との連携など戦略を練った戦闘を行えます。
また、コマンドバトルでは1回の行動で移動と攻撃が同時に行えるようになり、連携相手も移動で隣接させるだけで即座に切り替えられるようになりました。
アクション要素を強めたことによる直感的な気持ちよさの向上は、大成功だと思います。
もちろん戦闘難度はいつでも変えられますし、コマンドバトルを基本とすれば、アクションが苦手でも全く問題ありません。
Falcom jdk BANDによる良質なサウンド
Falcom jdk BANDによる良質なサウンドは本作でも健在でした。
熱いものから叙情的なものまで、ゲーム進行にピタリと当てはまる楽曲の数々はゲームプレイを通じて身体に染みわたります。
特に本作はロケーションの多彩さもあって、いつも以上に幅広く楽しめました。
ロック調の戦闘音楽も良いですが、個人的にはゲーム内で訪れる街のBGMが好きだったりします。
トロフィーが取りやすくなった
軌跡シリーズのやり込みは取りこぼし厳禁の収集系が多く、トロフィーを取るためには、かなり慎重にゲームを進める必要があります。
しかし、本作ではかなりハードルが下げられており、鬼のような収集作業も行わなくて良くなりました。
普通にプレイすれば、それなりにトロフィーも獲得できるので、クリア後の達成度と満足度は従来作より高かったと思います。
【英雄伝説 黎の軌跡】の気になった点
グラフィックに課題あり
本作は従来作よりグラフィックが艶っぽい感じになりました。
確かに質感や空気感は向上したと感じましたが、オブジェクトの遅延表示など課題もあると思います。
また、機械っぽいキャラクターの演技やドアの開け閉めの違和感など、細部の魅せ方もまだまだかと。
似た雰囲気では、テイルズオブアライズくらいの映像表現を目指して欲しいと思いました。
セリフ回しは相変わらずクドい
全体的なストーリーは素晴らしいのですが、キャラクターのセリフ回しは相変わらずクドかったです。
「…ぁ…」とか「…っ…」といった表現や、説明的なセリフも多く、会話のテンポの悪さを感じました。
緊迫した場面でも、やたら長い会話があり、敵も律儀に待ってくれるのもお約束。
圧倒的なテキスト量も良いのですが、できれば中身のある内容で充実させて欲しいところです。
中途半端に入るボイスに違和感
イベントシーンでは豪華声優陣による熱演が行われますが、中途半端にボイスが入る場面に違和感を覚えました。
例えば、ある場面において、キャラAはボイスあり、キャラBはボイスなしで会話が進行するといった感じです。
個人的には、ボイス会話はオートセリフ送りで自然な会話を楽しみたい派なので、一連の会話におけるボイスのありなしは統一して欲しいと思いました。(もちろん、ボイスありの方向で)
【英雄伝説 黎の軌跡】の注意点
過去作の出来事・キャラをほのめかす場面が多い
本作は、シリーズ初めての人も入りやすい内容だとは思いますが、注意点があります。
それは、過去作の出来事やキャラをほのめかす場面が非常に多いということです。
もちろん、過去作を知らなくても、細かいことを気にしなければ大筋のストーリーは楽しめます。
ですが、謎の出来事や謎の二つ名など細かいことが気になる人は、過去作をチェックしてからが良いでしょう。
本当は、スパロボのような会話から用語集を閲覧できるシステムがあると最高なんですが、難しいんですかね。
【英雄伝説 黎の軌跡】のレビューまとめ
本記事では「【英雄伝説 黎の軌跡(くろのきせき)】は面白い?クリア後の評価と感想!」をお送りしました。
良かった点 | 気になった点・注意点 |
---|---|
過去作以上に緊張感のある緻密なストーリー 直感的に気持ちよい戦闘システム Falcom jdk BANDによる良質なサウンド トロフィーが取りやすくなった | グラフィックに課題あり セリフ回しは相変わらずクドい 中途半端に入るボイスに違和感 過去作の出来事・キャラをほのめかす場面が多い |
本作は、新章の開幕にふさわしい新たな試みに満ちた作品です。
シリーズファンはもちろん、これからの人も入りやすい作品だと思います。
ただし、過去作をほのめかす場面は多々あるので、過去作をチェックしておいて損はありません。
ザックリ程度なら、前作「創の軌跡」であらかた確認できると思います。
ガッツリやるなら、「創」に加えて、PlayStation Nowで「空」と「閃」、Vitaで「零」と「碧」をプレイすれば完璧です。
なお、本作の続編はすでに発表されており、2022年秋に発売予定となっています。
軌跡シリーズに少しでも興味をお持ちなら、ぜひ本作に触れてみてください。
この記事が何かのお役に立てれば幸いです。
それでは、楽しいゲームライフをお過ごしください。
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!