1万円以下で数十時間も楽しめる、ゲームはコスパ抜群で最高の娯楽です。
今回は THE LAST OF US(ラストオブアス) を紹介します。
本作は2013年6月にPS3でオリジナル版、2014月8月にPS4でリマスター版が発売されました。
THE LAST OF US(ラストオブアス)/PS3(Z指定) THE LAST OF US(ラストオブアス)/PS4(Z指定) |
本作はパンデミックにより荒廃したアメリカ合衆国が舞台のサバイバルホラーアクションゲームです。
題材はありふれた「ゾンビもの」ですが、本作は「ゲーム世界の描かれ方」が突出しています!
荒廃した都市の映像美、道中で起きるドラマ、行間を読ませるキャラの演技にハマるプレイヤーが続出。
あらゆるメディアやユーザーから絶賛された、プレイしてまず間違いない名作です。
それでは「ゲームレビュー【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の評価・感想!繊細かつ苛烈な描写が心を揺さぶるPLAYするロードムービー!」をお送りします。
サクッと読めるので、次にプレイするゲームの検討材料にどうぞ。
【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の基本情報
概要
本作は、アメリカのゲーム会社・ノーティドックが開発、ソニー・コンピュータエンタテイメントより発売されました。
ノーティドッグは『クラッシュ・バンディクー』シリーズや『アンチャーテッド』シリーズなど、プレイステーション史における数々の名作を生み出しています。
本作は『アンチャーテッド』のような、映画をPLAYするゲームならではの体験ができます。
ストーリー
突如発生した寄生ウイルスのパンデミックで世界は荒廃した。
パンデミックから20年後、ボストンで闇取引稼業に勤しむジョエルは、ひょんなことから世界を救う鍵を握る少女・エリーをコロラド大学まで護衛することになる。
ウイルスの感染者や略奪行為を行う人間との戦い、生き延びた人々との出逢いと別れ。
過酷な旅を通じて、時には反発しながらも少しずつ信頼関係を築いていく二人。
ジョエルとエリーの旅の果てには、何が待ち受けているのか…
ゲームシステム
本作は三人称視点で、プレイヤーは基本的にジョエル、時にエリーを操作します。
旅先のある程度の広さを持ったフィールドを探索したり、敵と戦いながら物語を進めます。
フィールドは一本道で、基本的に後戻りはできません。
敵との戦闘では、銃火器や投てき武器、ステルスなど状況に応じた戦い方を選択可能です。
探索中に入手したアイテムで武器の改造や能力を向上させることで、戦闘を有利にできます。
【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の良かった点
没入感が続くゲームデザイン
本作には、プレイヤーの没入感が続くように様々な工夫が施されています。
画面のHUD表示を極力排除
HUDとは、体力ゲージやミニマップなど、プレイヤーにゲーム情報を視覚的に伝える表示です。
プレイヤーへの情報伝達には効果的ですが、画面がゴチャついて臨場感を損なう欠点もあります。
そんなHUD表示を、本作では極力表示しないようになっています。
表示するのは、ダメージを受ける、イベントオブジェクトに近づくなど必要な時だけ。
しかも自然になりげなく表示するので、情報伝達と臨場感の維持の両立に成功しています。
移動中の会話でキャラを掘り下げ
本作では、目的地への移動中などで同行するキャラ達で頻繁に会話が発生します。
話題は、ストーリーに関するものから他愛のないものまで様々。
会話を通じて各キャラの性格や心情などの人物像が掘り下げられます。
プレイしながら、キャラの人となりがスッと入ってくるので、感情移入しやすいのではないかと思います。
失敗してもすぐにリトライできる
本作はなかなか歯ごたえのある難易度で、リトライ回数はけっこう多くなると思います。
そこで気になるのが、リトライからプレイ再開までの時間です。
並みのゲームなら、この時間が長く、途中で気持ちが途切れるなんてこともあります。
ですが、本作は繰り返し訪れるリトライの時間は感覚的にかなり短いです。
なので、失敗してもすぐにプレイが再開されるので、没入感はそのままにプレイを続けられます。
重厚なストーリーで繰り広げられる人間ドラマ
本作がただの「ゾンビもの」じゃないのは「ゲーム世界の描かれ方」が秀逸な点です。
パンデミックやゾンビ(感染者)の存在は物語のきっかけに過ぎません。
プレイヤーがゲーム体験を通じて直面するのは、荒廃した世界を生きる人々の姿です。
ジョエルとエリーの旅では、多くの人との出会いと別れを通じた重厚な人間ドラマが描かれます。
あらゆる出来事が二人の関係を変化させ、信頼関係が築かれていく様には思わずグッときます。
本作が「事件」ではなく「人間」にフォーカスしたことで、良くも悪くも人間の底知れなさが作品世界に深みを持たせ、多くの人の心を掴んだのではないかと思います。
こだわり抜かれたキャラの演技力
本作では、各キャラの演技力にも目を見張るものがあります。
特にスゴイと思ったのがキャラの表情です。
喜怒哀楽はもちろん、不安や隠し事といった微妙なものまでがちゃんと伝わってきます。
山寺宏一さんを始めとする声優陣の演技力はもちろん、CGの好演も印象深いです。
ゲームとしてもちゃんと面白い
ここまでゲームの演出面をクローズアップしましたが、本作はゲームもしてもちゃんと面白いです。
プレイエリアは、土地や季節の彩りで色んな表情をしており、飽きがきません。
限られた素材や弾薬を上手にコントロールして旅をするサバイバル要素も世界観に合っています。
敵との戦闘もドンパチあり、ステルスありと静と動のアクションが楽しめ、歯ごたえも十分です。
ゲーム性での目新しさはないものの、優等生的な安定感があると思います。
【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の気になった点
自由度の高い旅は楽しめない
本作は、通り過ぎたエリアには二度と戻れない、一本道の旅路です。
なので、オープンワールドゲームとは違い、自由度の高い旅は楽しめません。
特に本作のやりこみ要素である、遺物などの収集要素では「とりこぼし」はガンガン発生します。
気を付けてプレイしても、意図せず戻れなくなることなんて当たり前。
プレイスタイルにもよりますが、初回から収集要素を埋めたい人には神経をすり減らす仕様です。
戦闘以外のゲーム部分はわりと淡泊
長い旅路でジョエルとエリーは様々なピンチを迎えます。
ですが、そのピンチのほとんどは感染者や人間との戦いによるものです。
荒廃した都市や道なき道の旅路なら、危険な場面も多そうですが、移動ではちょっとギミックがある程度で、わりと淡泊な感じがしました。
『アンチャーテッド』を思うと、本作の冒険感には物足りなさを感じました。
【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の感想まとめ
本記事では「ゲームレビュー【THE LAST OF US(ラストオブアス)】の評価・感想!繊細かつ苛烈な描写が心を揺さぶるPLAYするロードムービー!」をお送りしました。
本作は「PLAYする映画」のゲーム体験と重厚な人間ドラマが魅力の名作です。
荒廃した世界を旅するジョエルとエリーの物語に、きっとあなたも心を揺さぶられるでしょう。
暴力描写やグロ表現が苦手な人にはオススメできませんが、映画好きなオトナゲーマーにはオススメの1本です。
- 評価:
- プレイ時間:約30時間
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
それでは、楽しいゲームライフをお過ごしください。
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!
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