今回は2017年2月にスクウェア・エニックスから発売されたPS4ソフト ニーア オートマタ をレビューしていきます。
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | PlayStation 4、Xbox One、Windows(Steam配信) |
販売元 | スクウェア・エニックス |
開発元 | スクウェア・エニックス、プラチナゲームズ |
発売日(日本) | PS4:2017/2/23、箱One:2018/6/26 |
対象年齢 | CERO D(17才以上対象) |
個人的評価 | |
プレイ時間 | 約40時間 |
結論として、唯一無二の世界観の美しさを持ちながらも、ゲーム性のクセの強さで評価が分かれるゲームだと思いました。
神ゲーと評されることも多い本作ですが、個人的には良ゲーといった感じです。
ただ、本作が持つ独特な世界観は大変すばらしいものなので、プレイして損はないでしょう。
それでは「ゲームレビュー【ニーア オートマタ】の評価・感想!美しくもクセが強い賛否両論アクションRPG!」をお送りします。
サクッと読めるので、次に遊ぶゲームの検討材料にどうぞ!
【ニーア オートマタ】の基本情報
概要
本作は NieR(ニーア)シリーズ の2作目となるオープンワールド型のアクションRPGです。
開発はアクションゲームに定評のあるプラチナゲームズが担当。
ディレクターのヨコオタロウ氏が描く世界観が独特で、前作「ニーア レプリカント(PS3)/ゲシュタルト(XBox360)」は今も根強い人気があります。
本作では、異星人に征服された地球を巡り、人類が製造したアンドロイドと異星人が製造した機械生命体との生命を懸けた戦いが描かれます。
ヨコオ作品ではおなじみのマルチエンディング方式で、周回プレイを重ねて物語の真実に迫っていきます。
シリーズものですが、ストーリーは独立しているので、本作からプレイしても全く問題ありません。
ストーリー
西暦5012年。
突如として異星人が地球の侵略を開始する。
異星人が繰り出す「機械生命体」の圧倒的戦力を前に、人類は月への退避を余儀なくされる。
生き延びた人類は、アンドロイド兵士による抵抗軍を結成し、地球を奪還すべく反抗を開始する。
しかし、戦況は膠着したまま、数千年の時が流れる。
この状況を打破するため、人類は新型アンドロイド兵士「ヨルハ部隊」を投入する。
西暦11945年。
ヨルハ部隊の隊員「2B」が参加する第243次降下作戦より物語は始まる…
ゲームシステム
プレイヤーはヨルハ部隊の2Bや9Sを操作して、荒廃した都市のオープンワールドを冒険しながら物語を進めます。
ジャンルは3DアクションRPGですが、弾幕シューティングやサウンドノベルなど、場面によってゲーム性が変化するのが特徴です。
カメラワークは三人称視点の後方カメラを基本とし、場面によってはトップビューやサイドビューの固定カメラに変化します。
キャラ強化は、レベル上昇+組み合わせ自由のスキルセット+武器強化で行います。
戦闘は地上戦・空中戦・ハッキングの3種類で、特徴は下記の通り。
- 地上戦:フィールド上の敵と武器や多彩なアクションで戦うリアルタイムアクションバトル
- 空中戦:飛行ユニットに搭乗して迫る敵を撃ち落とす弾幕系シューティング
- ハッキング:フィールド上の敵や物をハッキングすると始まる弾幕系シューティングのミニゲーム。
【ニーア オートマタ】の良かった点
シンプルながら狂気に満ちた奥深いストーリー
本作は、人類側のアンドロイドと異星人側の機械生命体との地球を巡る戦いの物語です。
対立構造としてはとてもシンプルですが、中身はかなり狂気に満ちています。
「人工的に作られた生命体同士が命のやり取りを行う世界」というだけでもゾッとしませんか?
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、他にも毒の効いた奥深いエピソードが多かったです。
ただし、物語の背景は難解で、プレイヤーへの情報提供が乏しい側面があります。
単純にストーリーを追ってもわからないことが多く、登場人物だけで勝手に話を進める場面が目立ちました。
考察好きには面白いと思いますが、逆にあまり魅力を感じない人もいるかもしれませんね。
僕は深く考察するタイプではありませんが、それなりにスキマを想像しながら物語を楽しめました。
独特の美しさを持つ映像表現とBGM
本作の魅力は、やはり作品が持つ独特の雰囲気でしょう。
グラフィック自体は、海外ゲームなどと比べると、特別キレイなものではありません。
しかし、作品世界が持つ人工的で無機質な空気感や、人の営みが失われた寂しさ、自我に関係なく戦いを繰り返す切なさなどが見事に表現されています。
また、視覚から入る様々な感情をBGMがさらに駆り立てます。
ストリングスを基調とした音色と透き通ったヴォーカルのBGMは、プレイヤーを一気に作品世界に引き込みます。
プレイを終えてもなお強く印象に残り続ける作品はなかなかありません。
今でもときどき Amazon Music で本作のサントラを聞いちゃいますから。
爽快なアクションバトルが楽しい
本作はアクションバトルが爽快で楽しいです。
映像は60fpsで滑らかに描画され、迫力あるハイスピードバトルを快適にプレイできます。
しかも操作は簡単で、攻撃ボタンの適当な連打で強力なコンボが出せますし、回避もワンボタンでOK。
さらに、攻撃と回避を自動で行ってくれる「オートモード」まで搭載している充実ぶり。
アクションゲームが苦手な人にもしっかりと配慮されている親切設計です。
【ニーア オートマタ】の気になった点
弾幕系シューティングが面倒くさい
作中ではミニゲーム風なものを含め、たびたび弾幕系シューティングのプレイを強制されます。
難易度は極端に高くはないものの、中身は単調で飽きやすく、あまり面白いものではありませんでした。
その割に、プレイの頻度が多かったり、ステージが長かったりとかなり面倒くさかったです。
本作の弾幕系シューティングは、従来のヨコオ作品とは違った意味での絶望でした。
【ニーア オートマタ】のレビューまとめ
本記事では「ゲームレビュー【ニーア オートマタ】の評価・感想!美しくもクセが強い賛否両論アクションRPG!」をお送りしました。
本作は、シンプルながら狂気に満ちたストーリー、独特の美しさを持つ映像表現とBGM、爽快なアクションバトルと魅力的な要素が詰まったゲームです。
一方で、クセのあるゲーム性や作品背景の難解さなどが相まって評価が分かれるゲームでもあります。
個人的には、作品の持つ世界観の素晴らしさに惹かれたので、マイナス面を加味しても良作だったと思います。
ヨコオ作品を未プレイの人には入門編としてオススメできる1本でしょう。
2020年4月には前作『ニーア レプリカント』のPS4リメイク版が発売されたので、コチラも要チェックです!
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
それでは、楽しいゲームライフをお過ごしください。
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!
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