今回は2020年1月に任天堂から発売されたSwitchソフト 幻影異聞録♯FE Encore(シャープエフイー アンコール) をレビューしていきます。
ジャンル | RPG |
対応機種 | Nintendo Switch |
販売元 | 任天堂 |
開発元 | アトラス |
発売日(日本) | 2020/1/17 |
対象年齢 | CERO B(12才以上対象) |
個人的評価 | |
プレイ時間 | 約60時間 |
結論としては、ストーリーも戦闘もダレがちだが、魅力的なキャラクターと楽曲は楽しめるゲームだと思いました。
特に声優やアニソン好きの人にはたまらない要素が多い作品なのではないでしょうか。
それでは「ゲームレビュー【幻影異聞録♯FE Encore】の評価と感想!芸能界+ファンタジーの異色ジュブナイルRPG!」をお送りします。
【幻影異聞録♯FE Encore】の基本情報
概要
本作は「真・女神転生シリーズ」や「ペルソナシリーズ」を手掛けたアトラスが「ファイアーエムブレムシリーズ」とコラボしたRPGです。
2015年に発売されたWii U版がオリジナルで、その欧米版をベースに新規要素を追加した作品が「Encore」になります。
「ファイアーエムブレム」の要素をアトラス得意の現代ファンタジーに落とし込んだ作品で、渋谷や原宿などを舞台に、芸能界で活動する主人公たちが異世界で暗躍する敵との戦いが描かれます。
主人公たちの芸能活動で歌われる楽曲や振り付けはエイベックス・グループの全面プロデュースとなっており、声優陣もそれぞれが音楽活動を行う実力者が起用されています。
ストーリー
現代の東京。
華やかな芸能が栄える街の影で、異世界からの侵略者「ミラージュ」が暗躍していた。
ミラージュの狙いは、人間が持つ自己表現のエネルギー体・パフォーマ。
ミラージュはより優れたパフォーマを求め、少しずつ人間世界への侵攻を深めていた。
そんな中、とある事件をきっかけに、高校生・蒼井樹と織部つばさはミラージュに対抗できる力を持つミラージュマスターに覚醒する。
樹たちは、ミラージュマスターの集う芸能事務所「フォルトナエンタテイメント」に所属し、芸能力を磨きながら、ミラージュの脅威に立ち向かう。
果たして、ミラージュの目的は?そして、樹たちの戦いの行方は…?
ゲームシステム
本作はカレンダー要素のないペルソナシリーズのような構成をしています。
ワールドマップから行き先を指定し、街やダンジョンで探索・戦闘を繰り返して物語を進めます。
戦闘
戦闘は3人参加のターン制コマンド式バトルが採用され、武器やスキルを駆使して立ち回ります。
敵・味方には、それぞれ属性や武器に得手不得手があり、いかに敵の弱点を突くかが戦闘のカギです。
弱点を突くと、味方が次々に追撃を行う「セッション攻撃」が発動し、敵に大ダメージを与えられます。
他にも「スペシャルパフォーマンス」や「デュオアーツ」といったド派手な演出の大技が戦闘を盛り上げます。
キャラ強化
キャラ強化は、以下の方法で行います。
- 戦闘で得た経験値によるレベルの上昇
- 戦闘で得た素材を使ったキャラ固有の武器作成および強化、スキルの修得
- 武器の熟練度アップによるスキル修得
- キャラのパートナーミラージュのクラスチェンジ
サブイベント
本作では、メインストーリーの合間に仲間との交流を深めるサブストーリーや街の人々からのリクエストを受注できます。
いずれも攻略は任意ですが、仲間の人となりが楽しめますし、クリアすればスペシャルパフォーマンスの修得やアイテム報酬といったメリットがあります。
【幻影異聞録♯FE Encore】の良かった点
豪華声優陣による歌やフルボイスイベントが楽しい
本作には、演技力だけでなく歌唱力にも定評のある声優陣が起用されています。
なので、作中の楽曲はすべて声優陣により歌唱されており、クオリティも素晴らしいです。
また、本作のイベントシーンはほぼフルボイスで、活きた掛け合いが楽しめます。
歌に演技とファンはもちろん、この作品を機にファンになる人もいるんじゃないでしょうか。
プレイ後はサントラも欲しくなっちゃいますね。
なお、メインキャラクターの声優陣は以下の通りです。(★はボーカル曲あり)
木村良平(★)、杉田智和、水瀬いのり(★)、早見沙織、小野友樹(★)、増田俊樹、南條愛乃(★)、阿久津加菜、佐倉綾音(★)、小上裕通、福原香織(★)、竹内良太、細谷佳正(★)、子安武人、小清水亜美、諸星すみれ(★)、中村悠一
ド派手な演出と歯ごたえのある戦闘
本作では、観客が声援を送るステージで戦闘が繰り広げられます。
敵の弱点を突いて味方の追撃で一方的にボコれる爽快感があり、キャラ固有のスペシャルパフォーマンスやデュオアーツは演出もド派手で見てるだけでも楽しいです。
一方、敵の攻撃力は高めで、一撃を食らうとかなりのHPを持っていかれます。
しかも、敵側も味方の弱点を突いた追撃を仕掛けてくるので、ザコでも油断できない歯ごたえのある戦闘です。
【幻影異聞録♯FE Encore】で気になった点
ストーリーはイマイチ
題材は新鮮で魅力を感じましたが、ストーリー自体は個人的にイマイチでした。
本作は、芸能活動をしながら巨悪に立ち向かうジュブナイルですが、全体的に薄味に感じました。
というのも、プレイヤーが一番接する主人公の立ち位置が微妙なんです。
一応、主人公も芸能事務所に所属してレッスンを受ける描写もあるんですが、あくまでも見習い的な立場で具体的な活動はほぼ行いません。
芸能事の壁にブチあたるのは仲間だけで、主人公は相談に乗ってあげるだけ。
ストーリー上の問題が他人事っぽくなるので、感情移入もしづらく、盛り上がりに欠けてしまったのは残念なところです。
戦闘が長くなりがち
本作の戦闘の魅力でもある「セッション攻撃」ですが、戦闘を間延びさせる残念な顔も持ち合わせています。
序盤は3連携くらいでサクサク終わってで爽快ですが、終盤は1回の戦闘で15連携以上を数回するのは当たり前になります。
一応、セッション攻撃の演出を短くするオプションはあるものの、それでも長さを感じます。
シンボルエンカウントのわりに敵がかわしづらく、戦闘に入ることも多いので、個人的にはちょっとダレました。
【幻影異聞録♯FE Encore】のレビューまとめ
今回は「ゲームレビュー【幻影異聞録♯FE Encore】の評価と感想!芸能界+ファンタジーの異色ジュブナイルRPG!」をお送りしました。
本作は、戦闘も物語はダレる可能性が高いが、魅力的なキャラクターと楽曲は楽しめるゲームです。
プレイ後、サントラに手が伸びるくらい本作のボーカル曲のクオリティは素晴らしいと思いました。
声優やアニソン好きの人には魅力的な要素も多く、プレイしてみるのもアリでしょう。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
それでは、楽しいゲームライフをお過ごしください。
以上、ワタカズ(@wata-kazu-no1 )でした!